Title: 文理融合研究

国文学研究資料館で助手、助教授をしていた頃、上司だった棚町教授(連歌などが専門の国文学者)に教えられ、いろいろな事例を見たり経験したりしてまったくそのとおりだと痛感し、私もいろいろな機会に言ってきたことば。それは、

二流の文科系と二流の理科系が一緒に仕事すると四流の仕事になってしまう。一流の文科系と一流の理科系が一緒に仕事すると超一流の仕事が生まれる。」

(1) 文科系の研究と理科系の研究をただ足して混ぜ合わせただけでは、文科系としても駄目で理科系としても駄目な、つまらない研究になってしまいます。いわゆる「木に竹を接いだような」というやつです。
(2) 文科系の研究者がどうしてもやりたいことがあって、それに理科系の研究成果を掛算すると、すばらしい仕事になることがあります。
(3) あるいは、理科系の研究者がどうしてもやりたいことがあって、それに文科系の研究成果を掛算すると、すばらしい仕事になることがあります。
(4) あるいはさらに、文科系単独や理科系単独では解決できない問題に、一流の文科系と一流の理科系の知恵を掛け合わせて取り組めば、すばらしい仕事になるはず。 たとえて言えば、「木に竹を接ぐ」のではなく、木の繊維と竹の繊維を解きほぐして新たに織物を織り上げるような文理融合。

リーマンショック以降、「つまり金融工学というのは、駄目な足し算(1)の典型例だったというわけですね」、と何人かに言われましたが、さあ、どうなのでしょう。。。 (少し問題の性質が違うような気はします。もう一歩の知恵が無くて、新しい道具をうまく制御できなかったというところでしょうか。)

さて、多摩美術大学教授の須永さんのグループ、東大情報学環教授の水越さんのグループ、産総研の西村さんのグループ、そして東大の堀のグループが一緒に研究している、CRESTプロジェクト「情報デザインによる市民芸術創出プラットフォームの構築」ですが、5年間のプロジェクトの最終年度を迎えました。私としましては、少なくとも(2)のパタンの成果が得られ、(4)のパタンの成果が生まれつつある、と言わせていただきたいと存じます。このプロジェクトにつきましては、別項目で書かせていただきます。

         2011年4月 堀 浩一 (東京大学)



Author: Koichi Hori


 

現在の御興味の推定位置と御興味の移動予測

(これは、トピック間のキーワードの共有度とユーザの行動履歴をもとに自動的に作成した空間です。)

御興味移動先予測地点に近い項目から遠い項目まで一覧(距離):


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現在位置 x = 0.13, y = 0.8
現在誤差 sigma = 0.0
予測位置 x = 0.13, y = 0.8
予測誤差 sigma = 0.07


(別の方法で計算した)現在の文脈で関連しそうな項目(関連度):
relevant in the current context (relevance score):


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